マシーナリー Machinery

300年前に滅んだ魔動機文明時代、その末期に姿を現したとされるのが、このマシーナリーです。
そのフォルムは千差万別ですが、シルエットは全て人型となっています。ですが、ルーンフォークとは違い、全身が金属でできており、呼吸や食事などもいっさい行いません。口に近いパーツを持つ者もおり、味覚なども存在していますが、生命維持自体は自身に内蔵された特殊な〈マギスフィア〉で行っています。
マシーナリーは完全な機械の身体ではありますが、疑似的な魂を持つようで、分類としては人族であり魔動機でもある、として扱われます。知覚は機械的なセンサーに頼っており、言葉は抑揚のない無機質な音声を発する者が多いです。また、睡眠の代わりとして、自ら「スリープモード」と呼ばれる休止形態を取ることが特徴です。
その見た目通り硬い装甲と高い筋力をもち、器用度も高い傾向にあります。ですがかなり鈍重であり、ルーンフォークと同じく妖精は見えず、神の声も聞くことができません。呼吸も行わないので、エンハンサー技能も習得できず、機械の身体のため薬草やポーションでの回復も行えないと、特にクセのある種族です。
マナによって人間と同じような肉体を合成し、それらに人造の魂を入れ込んで創り上げたルーンフォークに対して、マシーナリーは魔動機そのものに魂を入れ込んで誕生した種族だといわれています。その個体数自体は少なく、主に休眠状態で魔動機文明時代の遺跡から見つかることが多いようですが、彼らの誕生の過程は謎に包まれており、どのようにして魔動機に魂を定着させたのかは、マシーナリーたち自身もわかっていないようです。
ですが、マシーナリーのほとんどは命令に忠実で、人に対して献身的です。人と同じような思考回路を持ち、中には服やアクセサリーを着けて人の生活習慣を真似たり、自身の生い立ちの真相や知識、哲学を学ぼうとする者もおり、冒険者と行動を共にすることは、どのような人格のマシーナリーでも、彼らにとって非常に有意義なことだととらえられているようです。
ルーンフォークと同じく、輪廻することのないマシーナリーの魂は、蘇生を受け入れれば1年分の記憶を失ってしまいます。蘇生の際は、頭部や脊椎といった部位は必要ありませんが、代わりに、マシーナリーに内蔵されたマギスフィアがそのまま必要です。寿命は定かではありませんが、核であるマギスフィアが機能しなくなったとき、唐突に稼働を停止するといわれています。ほとんどは100年ほど稼働するようですが、魔動機文明時代から稼働し続けているマシーナリーも存在するようです。